最近世間をにぎわせている「闇営業」問題。
雨上がり決死隊・宮迫博之さん、ロンドンブーツ1号2号・田村亮さんをはじめ11人もの芸人が一斉に謹慎・休業に追い込まれました。
そんな闇営業問題ですが、社会的にアウトの部分としては「反社会的勢力」からの金銭の受領、仕事を受諾したことです。
要するに、ヤクザやら犯罪者と関わるなよ、素性を事前に知っていても知らなかったとしても関わった時点でアウトやからねって話。
犯罪者や反社会的勢力、またはその予備軍と関わり、ましてやその関わりの中でギャランティーが発生するといったことはもちろんダメです。
ただ、会社を通さずに「直」の営業を行うこと自体はそんなに悪いことなのでしょうか?
タレントや芸人は通常、芸能プロダクションに所属している場合がほとんどです。
事務所を介してお仕事の依頼を受けることで、反社会勢力と関わること以外にも様々なリスクから所属している者を守る役割があります。
その分、会社にも当然手数料として、依頼された仕事の数パーセントが分配されます。
直、いわゆる闇営業だと会社のピンハネが発生せず、本人が依頼分の全額を手にすることができます。
これをタレントなどの芸能関係者とは違い、一般のサラリーマンに置き換えて考えてみると、行為的にはただの副業なんですね。
反社会的な勢力、または人物と関わる、
あるいはビジネスを行うことは、たとえ相手の素性をしっていようがいまいがアウト。
ただ直営業、闇営業という行為自体は、現在日本政府も働き方改革として推奨、奨励している「副業」という行為です。
今回の闇営業の件は、国が推し進めているはずの働き方改革の中身の一部でもある、副業のあり方についての問題提起にもなっていると感じます。
日本では働き方の多様化が今後もっと進んでいきます。
終身雇用という考え方も今より否定されていくことでしょう。
そういった中で、やはり副業は自身の収入の柱として、今後どんどん比率が上がっていく。
そんな人が当たり前にいる世の中はそう遠くないうちにやってきます。
ただ、副業を行う一般の方のほとんどは、本業とは違う企業に所属して副業を行う訳ではなく、フリーの立場で副業を行う方がほとんどかと思います。
フリーで副業を行えば、報酬をピンハネされることなく、仕事した分全てが自身の収入になります。
反面、今回の闇営業の件のようなリスクへの対策も全て自己責任で行わなければならないことを意識する必要があります。