子供が交通事故や犯罪の被害に遭うという悲しいニュースが報じられると、子を持つ親としてはそんな報道を目にする度に何とも言えない気持ちになります。
それと同時に、同じような事故や被害に我が子が巻き込まれたらどうしたら良いのか。
またどうすればそのような事故や事件に遭わないで済むのか、など色々と考えさせられます。
対策を幾重に、どれだけ張り巡らせていても防げない事故や事案もあるのは確かです。
それでも、我が子が被害に遭う確率を少しでも減らせるために。
我が子のために「親ができること」をいくつかご紹介致します。
通学時の交通事故から子どもを守るために
こどもが歩いていて事故に遭うのが最も多い年代は、小学1年生だと言われています。
幼稚園や保育園までは、常に親や先生など大人が同伴している場合が多いのですが、新1年生になれば家から小学校までの道のりを子どもたちのみ、もしくは1人で登下校することになるからです。
初めて一人歩きをする、この時期が交通事故に遭う件数が多いんだそうです。
政府広報が出している、
に、小学生の事故件数や学年別の割合など具体的な数字が掲載されていますので是非ご参照下さい。
登下校を急がせないこと
交通事故から子どもを守るために、親がしてはいけないこと。まず最初に
「子どもを急がせない、慌てさせない」ことを意識しましょう。
「遅刻するから急いで!」や「校門が閉まるから走って学校に行きなさい!」
といった投げかけは、飛び出しや信号無視などによる交通事故を誘発してしまう確率がグッと上がってしまうということを、親は認識しなければなりません。
急がなくちゃ!という意識を持った子どもは大人が思う以上に慌ててしまい、場合によってはパニックになってしまう子もいます。
朝は余裕を持った時間に起こし、通学までの準備を前倒しに行えば慌てて登校しなければならないような事態は防げます。
低学年児を持つご家庭は特に、急がなければ子どもが学校に遅刻してしまう原因の多くは親にあると認識しなければなりません。
通学路の危険エリアを教える
きちんと通学路で登下校するように言い聞かせるのは当然なのですが、その通学路のコースは親も知っておく必要があります。
交通量の多い道路に面しているエリアや交差点、信号のない横断歩道や見通しの悪い坂道などはありませんか?
一度お子様と通学路を一緒に歩き、危ないなと感じた場所を確認します。
そしてその場で危ないから気を付けるように言い聞かせてあげれば、その意識が働き子供は登下校の際に、自然に注意を払うようになります。
子どもは、自分の身を守る力がまだ充分ではありません。
だからこそ親を中心に大人が守るという意識が必要です。
自転車の安全な使い方を教える
自転車は子供たちにとって便利な移動手段ですが、正しい使い方を知らないことが事故の原因になります。親は子供に対して、自転車のヘルメットの着用や信号の守り方、交差点での右左折時の注意点などを教えることが重要です。また、夜間や悪天候時にはライトや反射材の活用も忘れずに伝えましょう。
スマートフォンやヘッドホンの使用を制限する
子供たちが歩行中や自転車での移動中にスマートフォンやヘッドホンを使用することは、周囲の交通状況を把握しにくくなります。親は子供に対して、歩きながらのスマートフォン利用やヘッドホンの使用を避け、周囲の音や車両の接近に注意するように指導しましょう。
子供に身を守るための行動ルールを教える
親が子供に身を守るための基本的な行動ルールを教えることも重要です。例えば、道路を横断する際には信号を守り、横断歩道を利用すること、車に注意を払うことなどを徹底的に伝えましょう。定期的なリマインダーを通じて、子供が安全な行動を維持する習慣を身につけさせることが大切です。
学校や地域と連携する
地域社会や学校との連携も交通事故予防において重要です。親は学校や地域の安全委員会に参加し、子供たちの通学路や周辺環境の安全性に関する情報を共有し合い、必要な対策を協力して進めることが役立ちます。また、地域の安全イベントや教育プログラムにも積極的に参加することで、安全意識を高めることができます。
定期的な安全教育と緊急時の対応を確認する
子供たちには定期的な安全教育が必要です。火災や地震、交通事故などの緊急時の対応方法を理解させ、避難訓練やシミュレーションを通じて実践させることで、万が一の場面に備えさせることができます。親は家庭内での安全意識向上にも努め、家族での緊急時の対応を確認しておくことが大切です。
まとめ
親が交通事故から我が子を守るための対策は多岐にわたります。まず、通学時においては、子供が一人で歩く場合に交通事故に巻き込まれるリスクが高まります。そのため、登下校を急がせず余裕を持った時間に起こし、準備を前倒しに行うことが重要です。また、通学路の危険エリアを親が把握し、子供にも注意喚起を行うことで、自然な防御意識を養わせることが可能です。
自転車の安全な使い方や、スマートフォンやヘッドホンの使用の制限も重要な要素です。正しい自転車の運転技術や安全装備の利用を教え、通行中の集中を促すことで、交通事故のリスクを低減させます。同時に、子供に基本的な身を守る行動ルールを徹底的に教育し、安全な習慣を身につけさせることが不可欠です。
親は地域社会や学校と連携し、通学路や周辺環境の安全性について情報を共有し合い、必要な対策を協力して進めることが有益です。最後に、定期的な安全教育と緊急時の対応にも重点を置き、家族全体で安全意識を高めることが、我が子を交通事故から守るために欠かせない取り組みとなります。