新元号が「令和」に決定し、平成は終わりを迎えます。
改元に伴い、一般家庭の身の回りで何か変わることはあるのでしょうか?調べてみました。
そもそも元号とは?
紀年法(きねんほう)と言う、年または暦(こよみ)の数え方の一つです。世界中で最もポピュラーなものは西暦で、平成が終わるのは2019年です。西暦は時間の経過に伴い無限に増え続けるシステムに対し、日本の元号は新天皇のご即位や、大昔は天災や疫病、戦乱や飢饉など、国に大きな災いがあった時に伴い改元が発生し数字がリセットします。明治以降は「一世一元」となり、改元は天皇の御代替わりの際のみとなっています。例えば平成は31年で終わり、令和は元年から数え直しになります。いわば有限的なシステムなんですね。
「元号」は現在、日本固有の文化に
そもそも元号の発祥は中国で、中国のみならずベトナムや朝鮮半島でも使用されていましたが、現在では廃止されています。実は現在、元号を使用しているのは世界中でなんと日本のみなんです。暦を読むうえでは西暦は確かに数えやすく便利です。でも、明治・大正・昭和・平成・令和と、それぞれの時代にあった出来事や流行り、またその思い出が印象深いのは元号ならではなのかなと思います。これも日本人にしかわからない感覚、日本独自の文化なのでしょうね。時間に名前を付ける文化って素敵だな~と個人的には思いますが、皆さん如何でしょうか?
改元の節目に備えることは?
平成から令和に改元するに伴い、印刷関連やITなどのシステム関連などに従事している方々にとっては改修の仕事が増加しています。また平成へ改元した当時と同様に特需も見込まれ、改元関連株も上昇しています。企業によっては書類の改訂作業に大忙しのところも。それに伴う訂正印の需要増加で印鑑業者も生産が間に合わないとか。
仕事の種類によっては少なからず改元の影響があります。では一般家庭では改元により何か変わることはあるのでしょうか?
各種「期限」に気を付けて!
まず身の回りで一番影響があるのが、いろんな「期限」です。例えば、
- 免許証などの期限付き身分証明書の有効期限
- 書類などの申請期限・納付期限
- 食品の賞味期限
などなど。元号表記のものは要注意です。期限ギリギリにあわてないよう事前に調べておきたいですね。
ただ国が発行している書類や日本の大手企業の食品などはサポート体制がしっかりしていますので、そこまで神経質になる必要はないかもしれませんが、思わぬ落とし穴がないように備えましょう。
改元がらみの詐欺に要注意!
改元に伴う詐欺が増えています。金融機関を名乗る者から電話があり「元号が変わるのでカードを新しくする必要がある」といった嘘の説明でキャッシュカード情報や現金をだまし取られる詐欺や、「令和になったので還付金などの変更手続きがある」などと謳い手続き費用を振り込ませるなど、実に色んな手口で既に被害にあわれている方も高齢者を中心におられます。電話に限らず、メールや郵便物もそういった詐欺に逢わないよう備えておきましょう。
平成が終わり、令和はあなたにとってどんな出来事が待っているのでしょうか?皆が幸せになれる時代になれば良いですね。