液体のりの主成分が、放射線治療で癌細胞への効果が飛躍的に高まるらしい・・。
がん治療に「液体のり」が効果的な事を発見
がん細胞に薬剤を取り込ませておき、中性子をあててがん細胞を壊す放射線治療で、薬剤に液体のりの主成分を混ぜると治療効果が大幅に高まることを東京工業大のチームが発見。
薬剤が理科の実験でつくったスライムのようになり、がん細胞にとどまりやすくなるらしい。マウスの実験では大腸がんがほぼ消失したという。
大腸がんのマウスで試したところ、がん細胞がほとんど増えなくなり、「根治に近いレベルを実現」できたという。
この成果は米科学誌サイエンス・アドバンシズに発表された。
白血病治療にも「液体のり」が効果あり!
白血病の治療で重要な細胞を大量に培養することに、東京大と米スタンフォード大などのチームがマウスで成功した。
これまでは高価な培養液でもほとんど増やせなかったのが、市販の液体のりの成分で培養できたという。
白血病などの画期的な治療法につながる可能性があり、専門家は「まさにコロンブスの卵だ」と驚いている。
東京大の山崎聡特任准教授らは、培養液の成分などをしらみつぶしに検討。その一つであるポリビニルアルコール(PVA)で培養したところ、幹細胞を数百倍にできたという。マウスに移植し、白血球などが実際に作られることも確認した。
PVAは洗濯のりや液体のりの主成分。山崎さんは実際、コンビニの液体のりでも培養できることを確認した。共著者で理化学研究所で細胞バンクを手がける中村幸夫室長は「結果を疑うほど驚いた。研究者はみんな目からウロコではないか」と話した。
研究者が培養に成功したのは、事務用の液体のりでトップシェアの「アラビックヤマト」。
アラビックヤマト スタンダード/スタンダード大|商品紹介|ヤマト株式会社
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